2016年02月12日

「極圧添加剤」の話

今回は極圧添加剤の話をしましょう。

「極圧添加剤」(以下極圧剤)の分量によって、チェーンオイルの機能が大きく変わるというのは面白い真実です。

極圧剤は金属の表面にクッションのような厚い皮膜(油膜)を作るので、チェーンオイルにたくさんの極圧剤を添加すると、リンクとギアが接触する間にクッションを挟むことになるので、「滑らかなペダリング感が出る」「音が静かになる」といったアドバンテージが現われます。逆に若干のパワーロスが起こると理論上考えられます。そんなわけで、あまりたくさん極圧剤を入れると「ガンガン踏んでいるのに反応が鈍い」と感じたりします。クロモリのフレームは柔らかい乗り心地だけど、レースで速いのは乗り味の硬いアルミやカーボンのフレームというのと似ています。

さて、タクリーノオイルには、極圧性能に特化したオリジナル極圧剤が使われています。「ロードチェーンオイル」には5%添加されています。スプレー式の「パワーチェーンオイル」には20%の極圧剤が添加されています。ちなみに、A社のBという製品には50%もの極圧剤が添加されています。この三つを乗り比べると面白いことを感じます。

「ロードチェーンオイルは」極圧5%なので、チェーンとギアの金属同士が「コツコツ」と接触する感覚が伝わってくるぐらいダイレクト感がありますが、パワーロスはメチャメチャ少なくて、力のすべてが推進力に変わるようで、短い距離のシビアなレースに向いているかもしれません。極圧50%のA社のBは低速で走っていると「滑らかですべるような感じ」ではあるのですが、ガリガリ踏むと伝道効率のダイレクト感はありません。「パワーチェーンオイル」は極圧20%なので、その間でバランスが取れた感じです。オールラウンドに使えるので一番人気があるのでしょう。

ただ、A社のBが「極圧剤が多すぎてアカンがな」とは、けっして思いません。昨今はフレームもホイールも硬くなっているので、ひょっとしてライダーはチェーンオイルの柔らかさでストレスを逃がすことにより結果的に長距離のパフォーマンスが上がることも考えられますね。もちろん感覚的な個人の好みもありますが。

そんなことを踏まえてオイルを選んでみるのも良いかもしれません。

担当上阪は最近、数多くのサンプルオイルをテストしまくっております。「添加剤の分量を変えるだけで、こんなに走りが変わるんだなあ」と感じる日々です。タクリーノでは、他ではマネのできない、「極圧性能に特化しながらもパワーロスの少ない」オリジナル高性能オイルがもうすぐ誕生しそうです。お楽しみに!

posted by タクリーノプロダクツ at 21:24| News